国内4メーカー大型トラック新型キャブデザインまとめ 新しくなった顔はどうなった?

2017年は国内3メーカーの大型トラック(単車系)が相次いで

モデルチェンジされました。

背景には2017年9月から一段と強化される排気ガス規制

両総重量が3.5トンを超えるディーゼル重量車は、

排出ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)

の規制値を現行平均値0.7g/kWhから0.4g/kWhへ、

約4割低い水準に引き下げる規制強化を行う。

と新燃費基準に対応させる為、それに加え、

重大事故抑止を目指し安全支援システムの充実、

新基準となり性能が更に強化される緊急ブレーキシステム

AEBSフェーズ2(衝突被害軽減ブレーキ第2段階規制)
AEBS:Advanced Emergency Braking System

新型生産車では、車両総重量22t超のトラックは2017年11月1日から、

8t超22t以下は2018年11月1日から、

3.5t超8t以下は2019年11月1日から性能要件を強化した

衝突被害軽減ブレーキが義務化される。

継続生産車では、車両総重量22t超のトラックは2019年11月1日から、

20t超22t以下は2020年11月1日から、

3.5t超20t以下は2021年11月1日から性能要件を強化した

衝突被害軽減ブレーキが義務化される。

に対応させるため、トラックメーカーにとっては正に歴史的大転換期となりました。

その他では、GPSやインターネットを駆使して運行状況や車両故障、

事故など車両情報全般を監視するテレマティックスシステムや、

全車速対応クルーズコントロールなど、自動運転化の

先駆け的機能が盛りだくさんで、

高級乗用車も舌を巻く最先端デジタルトラックとなっています。

因みに、排ガス規制に関しては、

トレーラートラクタなどの新型牽引車は2017年10月1日、

すでに登場している継続生産車においても2018年9月1日までの

適応が開始されるので、然るべきタイミングで、

順次新型へ差し替えられると思われます。

しかし、トラック好きにとっては、またとないモデルチェンジラッシュ

で各社の最新鋭トラックには非常に興味をそそられるのもまぎれもない事実となっています。

そこで今回はモデルチェンジされた各社の大型トラックの

キャブのデザインを中心に登場時期から簡単ではありますがまとめてみました。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

各社キャブデザインはどんな感じになったの?

いすゞ 新型ギガ

登場時期国内4メーカーの中で一番早く、モデルチェンジ実施は

2015年12月となっています。

早くも2017年4月には他社に紛れて地味にマイナーチェンジを行い、

排ガス規制と緊急ブレーキ性能強化「AEBSフェーズ2」に対応させています。

外見の変更点は、ヘッドライトがLED化されたことですが、

ハッキリいって、言われなければわからないレベルの

マイナーチェンジとなっています。

新形状のキャブを採用し、国内4メーカーの中では、一番フルモデルチェンジと

言っても過言ではないほど印象が変わっているのが特徴となっています。

しかし、キャブは現行フォワードワイドと共通のものが採用され、製造コスト削減や、

一回り小型化されたキャブ、フェンダーパネルなどに樹脂パーツを採用する事で

軽量化にも貢献しています。

これによりフォワード4トンワイドから大型のギガまで

基本一種類のキャブで製造できるので、

非常に合理的になったという訳です。

フォワード4トン、ワイドキャブは少し幅が狭く、フェンダーパネルを大きく膨らませて、

荷台幅に合わせているのが確認できます。

そのため若干、他社のキャブよりは室内が狭くなっています。

そのギガのキャブバリエーションですが、

・フルキャブ標準ルーフ

・フルキャブハイルーフ

・ショートキャブ

・ショートキャブの上に寝台が付いたマキシルーフ

があります。

基本的には、他社でいうハイキャブが標準となっており、

日野プロフィアや、三菱ふそうスーパグレートのように

標準、ハイ、ローキャブといったキャブマウントの設定はありません。

日野 新型プロフィア

2017年4月5日に発表され、多くの先進機能採用と、

迫力を増したフェイスデザインが話題となりました。

もちろん排ガス規制をクリアし、先代モデルから採用されている

衝突被害軽減ブレーキ「PCS」をさらに進化、他社に先駆け、

停止車両や歩行者にも対応、衝突回避を支援することが出来る様になりました。

衝突被害軽減ブレーキ[AEBS]では最高レベルの性能を有しているのが特徴です。

そんなプロフィアのキャブデザインは、完成度の高い、

先代型キャブを継続使用するものの、

細部を見直しフロントデザインも大幅に刷新、大型立体式のグリル、

バンパーデザインが採用され、押し出し感のある精悍な

フェイスデザインとなっています。

パッと見ではあまりわからないのですが、

ハイルーフは先代よりも更にルーフ全高が100㎜上げられ

居住空間の拡大を図っているのも特徴的です。

キャブバリエーションは基本、フルハイキャブが標準仕様となり、

国内4メーカー中では仕様が最も多く、

・フルハイキャブ標準ルーフ

・フルハイキャブハイルーフ

・ショートハイキャブ

・ショートハイキャブの上部に
寝台が付くスーパーハイルーフ

・ミキサーなど特装車向けに
ローフルキャブ

があります。

UDトラックス 新型クオン

2017年4月11日に発表されました。

地味に新型へのモデルチェンジを敢行していて、

発表までほとんど話題になっていませんでした。

新型の特徴としては、排ガス規制、衝突被害軽減ブレーキ、

フェーズ2対応はもちろんの事、

国内メーカーでは唯一、総輪エアディスクブレーキが

採用されています。

一般的なドラム式に比べ、ブレーキ制動能力向上と部品点数削減により

大幅は軽量化が図られ、積載量の増加にも貢献しています。

気になるキャブデザインは、こちらも先代モデルの

キャリーオーバーとなっていますが、

旧型キャブのリメイク使用メーカー

(日野プロフィア14年、三菱ふそう21年)

の中では一番新しいキャブとなっています。

(クオンは日産ディーゼル工業時代、2004年にフルモデルチェンジ実施で13年)

先代モデルは横基調のシンプルなフェイスデザインが採用されていましたが、

新型ではフロントパネルからバンパーまで縦に大きく縁取られた

グリルデザインとなって一転、グリルの存在感をアピールする

迫力のあるフェイスデザインが与えられています。

他社がハイキャブ化している中、クオンは敢えてキャブ高を上げず、

架装に対しての汎用性や乗降性を考慮しています。

少し欧州車チックな印象もあり、

親会社のボルボトラックスのグリルデザインの

逆さまバージョンといったところでしょうか。

キャブバリエーションは非常にシンプルな構成となっていて、

・フルキャブ標準ルーフ

・フルキャブハイルーフ

の2バリエーションだけという割り切りの良さ?・・・となっています。

しかしこの標準キャブでも室内は広大で、

セミハイルーフと言って良い程、ヘッドクリアランスも高く、

居住性は非常に良いものとなっています。

今のところ4×2トラクタ(GK)(6×4重トレは廃止、低床改は除く)

単車系前2軸車(CV)では旧モデルのままで、併売となっていますが、

順次強化される規制に合わせ新型へ刷新されていくと思われます。

今後、車型ラインナップの拡大も予定しており、

キャブバリエーション展開も

拡大される見込みとなっています。

三菱ふそうトラック・バス 新型スーパーグレート

2017年5月15日発表されました。

一番後発となったスーパーグレート。

日野プロフィアと並んで人気も高く、発表が気になっている人も

多かったのではないでしょうか。

その新スパグレですが、先進性能も盛りだくさんで、排ガス規制はもちろん、

日野プロフィアと同じ先進の衝突被害軽減ブレーキABA4(Active Brake Assist 4)が

廉価バージョン(EcoLine)を除き標準装備され、

停車している車両と歩行者に対しても衝突回避が可能となっています。

(EcoLine)は従来型の進化版、「AMB plus」

(停車している車両と歩行者には非対応、新基準フェーズ2には対応)

が搭載されます。

新型では全車2ペダルの12段変速AMT「ShiftPilot」を採用し、

シフトレバーはステアリングコラム横から出ている

小型の「マルチファンクションレバー」によって操作を行い、

乗用車感覚で運転できるのも特徴となっています。

インテリアは質実剛健!直線基調で機能性重視といえます。

乗用車みたいにエンジンプッシュスタータ式になっていて、

キーを差し込んで回す動作はもうこのスーパーグレートは致しません。

キャブはこちらも先代型をキャリーオーバーしているものの、

フェイスデザインを変更しイメージチェンジを図っています。

新型ではフラッシュサーフェイス化され、空力を考慮した

シンプルな造形となっています。

大きく釣り目となったヘッドライトが

どことなく愛嬌のあるアニマルチックな顔をイメージさせ、

少し怒ったコアラ顔といった印象を受けてしまいます。

これはこれで見慣れるとかっこよく見えてくるのでしょうが・・・

好みの問題もあり優劣はつけがたいですが、

先代モデルの精悍なフェイスデザインの方が個人的には好みであります。

因みに今の所、このスパグレVも併売しています。

そして新型で設定されるキャブは

・標準フルキャブ

・フルキャブハイルーフ

・スーパーキャブ(ハイキャブ)

・スーパーキャブハイルーフ

・スーパーキャブショート

となっていて、ショートキャブ上に寝台が付く

スーパーマルチルーフは特注扱いとなっています。

まとめ

各社ハイキャブの設定が多くなっていますが、

流行りやデザイン性の問題ではなく、

ハイキャブ化することには訳があります。

・高出力エンジンの熱対策でラジエーターを大型化

・排熱効率を向上させるために空間を確保し
熱を効率よく後方へ逃がし冷却効率を上げる

・ショートキャブ化や排ガス浄化装置などによって
エンジン補器類などの増加や配置転換に対応する為

などが挙げられます。

特に重量物運搬用6×4トラクタがラインナップされているメーカーでは

エンジンの高出力化に伴い、冷却性能を向上させるため

ラジエーターも大型化、必然的にキャブマウントをかさ上げする

事で対応した経緯もあります。

しかしながら堂々とした存在感はやはりハイマウントキャブならではで、

見晴らしも最高に良く、見た目のカッコよさも引き立ちます。

・いすゞギガについてもう少し知りたい人は・・・
いすゞ大型トラック ギガ 2017年4月マイナーチェンジして新型に 28年排ガス規制対応 安全性能も充実

・日野プロフィアについてもう少し知りたい人は・・・
大型トラック 次期 日野プロフィア 2017年 新型にモデルチェンジでどうなるの?

・UDトラックスクオンについてもう少し知りたい人は・・・
UDトラックス 大型トラック クオン 2017年 4月登場新型にモデルチェンジ 

三菱ふそうスーパグレートについてもう少し知りたい人は・・・
三菱 大型トラック 次期 スーパーグレート 2017年新型にモデルチェンジ

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
関連記事



コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ツールバーへスキップ