トヨタの世界戦略高級車ブランドであるレクサス。
日本国内でもブランド展開され、そのフラッグシップサルーンとして
2006年に登場したLS460。
当時の最先端技術を惜しみなく投入し、2008年には新たに
5.0LV8ハイブリット4WDで、システム出力445PSを誇る
LS600hとロングホイールベース仕様の「L」も追加。
2013年にはビックマイナーチェンジを行い、
レクサスのアイデンティティーデザインとなったスピンドルグリルを採用、
足回りや内装をスポーティーに仕上げた「Fスポーツ」も
新たにラインナップされました。
しかしさすがに基本設計の古さは否めなく、
世界の新型高級車達と比べてしまうと、
その存在感は日増しに薄くなってきている印象です。
しかしそんな「LS」でしたが遂に2017年、約11年ぶりとなる待望のフルモデルチェンジを迎えることとなります。
そこで今回は、レクサスのフラッグシップサルーン「LS」の今わかっている情報をまとめてみたいと思います。
目次
次期LS、デザインは?
2015年に東京モーターショーで公開された
コンセプトモデル、「LF-FC」が次期LSの原型となっています。
現行モデルよりも若干のサイズアップが図られ、世界の名だたる高級車達に
引けを取らない堂々とした車格が与えられます。
サイズとしてはメルセデスSクラス、ロングホイールベース仕様と
同等になると言われており、全長5220mm、全幅も1900mmとなります。
国産市販車では初となるサイドミラーレスがオプション設定となり、
後方確認用には、カメラ+車内モニターで確認します。
その他では、自動運転技術も最先端の物が奢られ、
BMW、メルセデスなどに採用されている
リモート操作により車から降りた状態で駐車ができる
オートパーキングシステムも搭載されるかもしれません。
エンジンスペックは?
次期「LS」においてもダウンサイジング化の流れを受けます。
現行型では、4.6LV8と、5.0L V8ハイブリットの2バリエーションでしたが、
次期型では環境性能と燃費を向上させる為、
4.5LV8搭載のLS460が3.5LV6ツインターボへ、
5.0LV8ハイブリットのLS600h/hLが3.5LV6ハイブリット
となり、遂にダウンサイジング化、
それにより燃費も約40%ほど改善されていると言われています。

引用元http://spyder7.com/article/2016/10/26/1807.html
そして「Fスポーツ」には今回から専用エンジンが与えられ、
5.0LV8 DOHC をツインターボ化、最高出力600hp以上の
ハイスペックを誇り、世界の名だたるハイパワーサルーン達を凌ぐ
運動性能を目指すとされています。
次期型開発当初より搭載が噂されていて、コンセプトモデル「LF-FC」
にも搭載された、「FCV」、水素燃料電池車は
1~2年ほど遅れて登場すると言われています。
2020年の東京オリンピックに合わせて、オフィシャルカーとして
供給される事も想定されていて、トヨタが積極的に取り組んでいる環境性能を、
世界にアピールする狙いもあるのではないかと考えられています。
しかし実際には、車両価格が相当高額になる上、
水素ステーションのインフラ整備等、課題も多く、
一部の法人や公用車などの限定的需要に留まるという
見方も多くあります。
市販モデル、姿を現すのはいつ頃か?
発売前に市販モデルに近いプロトタイプを早ければ、2016年11月の
ロサンゼルスショーか、遅くとも2017年1月に開催されるデトロイトショー
に登場させると言われています。
ヨーロッパでの人気は残念ながら今一つであるものの、
米国でのレクサスブランドは人気も高く、
重要なマーケットの一つと考えられているために
米国内で開催されるどちらかのショーを
ワールドプレミアの地として選んだのではないかと言えます。
2017年1月8日から開催されたデトロイトモーターショーでLS500が公開されました。
レクサスLSスペックは
・全長:5,235mm
・全幅:1,900mm
・全高:1,450mm
・ホイールベース:3,125mm
かなりなワイド&ロープロポーションで、全高においてはメルセデスSクラスロングよりも
45mmも低くなっています。
メルセデスS600ロング
・全長:5,250mm
・全幅:1,900mm
・全高:1,495mm
・ホイールベース:3,165mm
エンジンはやはりダウンサイジング
現行型LS460に搭載されているエンジンは、4.6L V型8気筒DOHC、でしたが
新型レクサスにおいては大幅なダウンサイジングが行われ、
エンジンも3.5LV6ツインターボとなります。
・V型6気筒3.5Lツインターボエンジン
・最高出力:421ps/5,200~6,000rpm
・最大トルク:61kgm/1,600~4,800rpm
・トランスミッション:Direct Shift-10AT
更に2017年3月7日から開催されるジュネーブ国際モーターショー2017にてLS500hを公開
現行型LS600hは5.0LV8+ハイブリットの組み合わせでしたが、新型ではLS500hとなり「マルチステージハイブリッドシステム」を採用します。
マルチステージハイブリッドシステムは、これまでレクサスブランドのFR車に搭載されていた「2段変速式リダクション機構付THS-II」を改良したシステムとなり、
低速域と高速域の両方に対応する2段変速式リダクション機構、プラネタリーギヤはそのまま、システムに4速ATを追加。
このシステムを採用することにより、エンジンと2個のモーターを自在に制御し、1つを発電専用としていた従来のTHS-IIとは違い、2個のモーターを走行に使用することができ、
140km/hまではEV走行も可能になるとされます。
画像から想像すると新型はFR駆動によるハイブリットシステムが採用され、
現行型LS600hに採用されている4WDの設定は今の所ない様です。
LS500h
・V型6気筒 3.5Lエンジン+モーター
・最高出力:299ps(220kW)/6,600rpm
・最大トルク:348Nm/4,900rpm
・システム出力:358ps(264kw)
スポーティー仕様、Fスポーツも登場
ハイパフォーマンス仕様の「F」ではないのですが、スポーティーにカスタマイズされているFスポーツがラインナップに加わります。
エクステリアデザイン
・ブラックアウトされたフロントグリルとヘッドライト
・専用チューンされたアダプティブサスペンション
・専用20インチベンチレーションディスクブレーキ
&6ポットリア4ポットブレーキキャリパー
・専用ランフラットタイヤ&20インチアルミホイール
インテリアデザイン
・ホールド性に優れたセミバケットタイプのスポーツシート
・ブラック基調のインテリア、アルミシルバー加飾
・アルミペダル、フットレスト
・メーターリングスライド機構付きTFT液晶メーター
世界初のプリクラッシュセーフティ搭載
新しいLEXUSインフォテイメントシステム(ジェスチャーコントロールなどを備えた)
予防安全パッケージLexus Safety System +に加えて、
半自律走行機能など、車両への追突、対歩行者、走路逸脱、交差点(出会い頭衝突)という、
深刻な事故につながる4つの事故形態をカバーした最先端の安全運転支援システムを採用。
世界で初めてとなる自動操舵で衝突回避支援するプリクラッシュセーフティを搭載しています。
進行方向に歩行者が飛び出してきた場合には、車両前方のカメラで衝突の可能性を検知。
大型HUD(ヘッドアップディスプレイ)に表示され、従来の警報よりも早いタイミングからドライバーに危険を注意喚起します。
更に、カメラとミリ波レーダーの情報に基づき自動でブレーキをかけ、ブレーキだけでは回避できないとシステムが判断した場合、車線内の回避スペースを見つけて自動的に操舵制御し、歩行者との衝突回避を最大限支援します。
「Lexus Safety System+A」
このLexus Safety System+を進化させた+A「アクティブ操舵回避支援」をはじめとした
次世代型プリクラッシュセーフティを組み合わせ、未来の自動運転技術につながる高度運転支援技術「Lexus CoDrive」を上級グレードに搭載します。
新型レクサスLSにはこのような衝突事故を未然に防ぐ機能と、万が一の事態にも対応することができる優れた安全支援機能が搭載されています。
車両価格などの詳細は明らかになっていませんが、これから少しずつ全容が明らかになると思われます。
2017年夏頃にLS500,500hが先行デビューして、順次ハイスペック仕様の「LEXUS LS F」や、日本で認可待ちと言われるミラーレス仕様の登場も予想されています。
この2モデルが東京モーターショー2017年にサプライズ出展されるという噂もあり注目が集まっています。