今回は三菱のミニ、バンデリカD:5を見ていきたいと思います。
数あるミニバンの中でもクロカン色が強く、他社とは一線を画す無骨で飾り気はないですが、悪路走破性を考慮した機能美を上手くバランスさせたデザインで人気があります。
D:5のいいところ
- 他のミニバンにないSUV性能
- 登坂能力傾斜45度
- 室内のダイアルスイッチで切り替え可能な電子制御4WD
- クリーンディーゼルの設定がある
- 悪路走行でも捩れないリブボーンフレーム
- 車高が高く見晴らしがよい
- シンプルで機能性重視のインパネ
などが特筆するところですね。4WDシステムは室内で切り替えでき、2WDにもできるので燃費改善に一役買っています。CMでも流れていましたが、哺乳類の肋骨の様な骨格構造をもつリブボーンフレームを採用して、高い剛性を確保しています。衝突安全性能試験総合評価は何と、6つ星を獲得していて、あの無骨なデザインが機能美の表れなのが伺えますね。
そんなタフギアD:5にも、これは・・・、と思うところもあります。それはどんな所か見てみましょう。
D:5悪い所
- ディーゼルは燃費が悪い、音が少し大きい
- 室内が細長く感じて閉塞感がある
- 車高が高く乗降性が悪い
- 古さを感じてしまうインテリア
- 装備の先進性がない
- 2WD車はもはや忘れられた存在
オールラウンダーSUVとしての素質
2007年発売以来マイナーチェンジを繰り返し現在に至っています。モデルサイクルが長く年式により、細かい仕様変更があるため、中古車で購入を検討している場合は、下調べをした方が良いでしょう。インテリアに関してはさすがに設計の古さを感じてしまいますが、機能を優先したシンプルな作りになっています。
4WDモデルはSUVとミニバンを足したような、少し特殊なジャンルのモデルなので、直接的ライバルは恐らくないと思われますが、ボディーサイズと居住性からすると5ナンバーサイズミニバンあたりが競合車種になると思います。他メーカーから出ている最新ミニバンは先進技術を満載して登場していますが、モデルも古いD:5にはこれといった先進技術は搭載されていません。クリーンディーゼル、ボディー剛性の高さ、悪路走破性、といったSUVとしての機動性を重視した人向けの車だと思います。