トヨタの本格クロカンSUVで世界的に人気の高いランドクルーザーシリーズ
の中核となっている「150系ランドクルーザープラド」が
マイナーチェンジされ2017年9月12日に発売されました。
200系ランクルを一回りコンパクトにしたボディサイズで、
日本国内でも人気があるモデルで、
歴代ランクルシリーズから受け継がれている伝統の基本骨格、
ラダーフレームに、数多くの最先端テクノロジーを融合させ、
抜群の悪路走破性を誇っています。
目次
どこが変わったんだろう?
一番のトピックとなっているのは、やはりエクステリアデザインではないでしょうか。
現行モデルは押し出し感の強い少しアクのあるフロントデザインが採用されています。
対して新型ではスクエアで、シャープなラインワークが特徴で、
新旧でがらりとイメージチェンジされています。
ホイールデザインも意匠変更され質感の向上が図られています。
キーンルックではないのが逆に新鮮味があり好感が持てますね。
中東のSNSで新型の画像がリークされており、新旧の違いを分かりやすく紹介していました。
「上新型、下現行型」
「上新型、下現行型」
「上新型、下現行型」
[出典:hamad1two3 ]
[出典:autohome.com.cn ]
ヘッドライトは新造形LEDタイプに変更となっています。
インテリアデザインは高級志向にバージョンアップ
ナビゲーションのモニター画面は8インチに大型化され、メーターパネルや
コントロールパネルの配置を見直すなど、かなり大がかりな変更が行われているのが
伺えます。
シンプルながら高級感が漂うインテリアデザインになったのではないでしょうかね。
走行性能はどうなったの?
悪路走破性能を発揮するには十分すぎるほどの最新機能を搭載しているプラドですが、
今回は新たにグレード別装備として、ドライブモードを最大5種類から設定できる、
ドライブセレクトが新搭載されました。
走行シーンに合わせ、パワートレーンやシャシーの制御だけではなく、空調までも
総合的に制御してしまうという優れもの。
その他代表的な機能としては・・・
・マルチテレインセレクト(TZ-Gにメーカーオプション)
・クロールコントロール(TZ-Gにメーカーオプション)
・アクティブトラクションコントロール(2.8Lディーゼル車に標準装備)
・KDSS(キネティック ダイナミック サスペンション システム)(TZ-Gに標準装備)
・フルタイム4WD(トルセンLSD付トランスファー
(2.8Lディーゼル車、2.7Lガソリン車)
・リヤ電子制御エアサスペンション(TZ-Gに標準装備)
・NAVI・AI-AVS(ナビ連動サスペンション、TZ-Gにメーカーオプション)
がグレード別装備、メーカーオプションとなっています。
リアサスにはエアサスペンションの設定もあるんですね。
エンジンに変更はあるのか?
現行型では、ガソリンとディーゼルの2機種が設定されていますが、
新型でもエンジンバリエーションに変更はありません。
ガソリンエンジン
2TR-FE 2.7L 直 4 DOHC
・最高出力:163ps/5,200rpm
・最大トルク:25.1kgm/3,900rpm
・JC08モード燃費:9.0km/L
ディーゼルエンジン
1GD-FTV 2.8L 直4 直噴ターボエンジン
・最高出力:177ps/3,400rpm
・最大トルク:45.9kgm/1,600~2,400rpm
・JC08モード燃費:11.2~11.8km/L
先進のクリーンディーゼルエンジンとなっていますが、
触媒内に搭載されている、PM除去用のフィルターの煤を燃焼除去し、
再生させる「DPR自動再生」が上手く行えなかった場合は、
停車状態で10~15分ほど手動燃焼させなければならない手間や、
尿素水AdBlue®(アドブルー)を約1万5千キロ毎に
補給タンク(12L)に補充する必要があります。
ミッションはスーパーインテリジェント6速オートマチックトランスミッション〈6 Super ECT〉+シーケンシャルシフトマチック
安全支援システムは先進のセフティセンスP
現行型にはミリ波レーダーを用いた「プリクラッシュセーフティシステム」が
搭載されていましたが、新型では新たにミリ波レーダー+単眼カメラからなる
先進の安全支援システム「セーフティセンスP」が標準採用されました。
主な機能は・・・
・プリクラッシュセーフティシステム(歩行者検知機能付/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)
・レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)
・レーンディパーチャーアラート
・オートマチックハイビーム
の4つの機能からなる安全運転支援システムとなっています。
その他の支援機能としては・・・
・クリアランスソナー&バックソナー
・ブラインドスポットモニター
などがあります。
最新機能が搭載されていないのは残念・・・
これはランクル200系に搭載されているものを参考としていますが、
セーフティセンスPも新型車とともに進化しており、
新型50系プリウスPHV、C-HRなどから
順次採用拡大されている新機能
・レーンディパーチャーアラート
(ステアリング制御付)
車線逸脱の危険が伴った場合には警報とともに
電動パワステを自動制御して車線内をキープできるように
ステアリングアシスト
・レーダークルーズコントロール
(ブレーキ制御付/全車速追従機能付)
先行車が停止した時は自車も停止して停止状態を保持、
先行車が発進した時はドライバー操作により発進し、
追従走行を再開します。
高速道路の渋滞走行時などで
ドライバーの運転負荷を軽減します。
・ AHS、
(アダプティブハイビームヘッドランプ)
LEDの点灯・消灯を細やかに制御することで、
先行車や対向車に光が当たる部分だけを自動的に遮光できるシステム
ハイビームを保持したまま走行できる頻度を高めて、
夜間の優れた視認性を確保します。
新型プラドにはこのバージョンアップしたP”の採用は見送られてしまったのは少し残念な所。
進化を続ける機能だからこそ最新バージョンを搭載してほしかったですね。
カラーバリエーションはどうなった?
スーパーホワイトⅡ
ホワイトパールクリスタルシャイン(オプションカラー)
シルバーメタリック
グレーメタリック
ブラック
アティチュードブラックマイカ
ブラッキッシュアゲハガラスフレーク(新色オプション)
レッドマイカメタリック
アバンギャルドブロンズメタリック(新色)
車両価格はどうなっているの?
ディーゼル仕様
・TX 5人乗り:4,152,600円
・TX 7人乗り:4,307,040円
・TXーLパッケージ 5人乗り:4,667,760円
・TXーLパッケージ 7人乗り:4,822,200円
・TZーG 7人乗り:5,363,280円
ガソリン仕様
・TX 5人乗り:3,538,080円
・TX 7人乗り:3,692,520円
・TXーLパッケージ 5人乗り:4,047,840円
・TXーLパッケージ 7人乗り:4,202,380円
旧型よりもシートバリエーションが拡大され、5人乗り、7人乗りの選択肢が広がっています。
代表的な主要装備
TXグレード
セーフティセンスP
LEDヘッドランプ
LEDフォグランプ
車速連動ドアロック
クロームメッキウィンドウモール(ディーゼル)
TX Lパッケージ(TXの装備に加えて)
リバース連動ドアミラー
前席ベンチレーション機能
TX-G(TXの装備に加えて)
19インチアルミ
トラクションモニター
5モードドライブセレクト
ボディサイズ
・全長:4,825mm
・全幅:1,885mm
・全高:1,850mm
・ホイールベース:2,790mm
カスタムプラドもラインアップ!!
「純正アクセサリー」
「TRD」
「モデリスタ」
まとめ
フルモデルチェンジを控え、今回が最後の大幅な
マイナーチェンジとなる様です。
今回はエンジンなどの変更は行わず、安全支援システムの
グレードアップで「セーフティセンスP」の採用と、
フロントデザインの大幅なイメージチェンジが行われ、
商品力の強化を行うものとなっています。