日野自動車の大型トラック「プロフィア」が2017年4月5日にモデルチェンジされました。
実に14年ぶとなったのですが、どう変わったのか新型を見てみたいと思います。
日野プロフィアはどんなトラック
現行型は2003年に登場し、以後段階的に強化される排ガス規制をにらみ、全車型で直列6気筒インタークーラー付きターボエンジンに統一、環境技術の集約とコスト削減を両立させています。
更に厳しくなる排気ガス規制にも適合させ、ポスト新長期排出ガス規制に適合させた「エアループ」エンジンの追加など、技術的には度重なるモデルチェンジが行われています。
安全支援システムの採用も積極的に行われ、2006年には世界初の大型トラック用 追突被害軽減ブレーキシステムを一部車型に搭載するなど、他社に先駆けた技術を数多く投入してきました。
新型はどうなるの?
2017年9月に強化される排ガス規制により既存エンジンの規制適合化が図られる他に、
新開発のエンジンがラインナップに加えられる予想となっています。
ダウンサイジングターボエンジンが搭載されることにより、
出力を維持しながら既存エンジン「A09C型」よりもさらに軽量化が可能となり
積載重量の増加が見込まれています。
9L新型エンジン追加
新型エンジンはプロフィアの主力車型に搭載されている[E13C型」380㎰仕様に代わる
ダウンサイジングエンジンで、9L、2ステージターボを採用、
トラックでは世界で初めて、空冷式ツインインタークーラーを装備、
[E13C型」と同じ、380PSを発生させています。
トランテック製VQウィングではこの新型エンジンの組み合わせで、
約400㎏積載重量の増加が可能となります。
その他のエンジンでは
E13C 型 410PS
A09C型 300PS、360PS
がラインナップされています。
「新型9Lエンジン」
トランテック製VQウィングではこの新型エンジンの組み合わせで、
約400㎏積載重量の増加が可能となります。
エクステリアデザインは?
「新型プロフィアのティザー映像が公開されています」
でっ、こうなった!
遂に登場の新型プロフィア、現行型のキャビンが継続使用されましたが、
現行型の面影を残しつつ、更にシャープなフェイスデザインに変貌しました。
一番大きく変更されたところはバンパー、ヘッドライトデザインで、ヘッドライトはLED化され、切れ長タイプのコンビネーションタイプとなりました。
更にバンパーデザインも更に大型化され、エアダムタイプで迫力のある形状になっています。
ハイルーフ車はさらに全高が拡大され、見た目の迫力も相当なものになり、
非常にカッコよくなった印象を受けます。
エアシュノーケルが右サイドから上に大きく伸びているのが印象的ですね。
インテリアデザインはどうなるの?
「現行プロフィアのインパネ」
現行型のインテリアデザインは機能性重視で基本設計も古く、どちらかというと理路整然としてあまりデザイン性のあるものではない印象でした。
「新型プロフィアのインパネ」
新型ではインテリアデザインが大幅に変更され、今までの直線基調からラウンドシェイプされたものに変更されています。
インパネシフト化された事により、センターコンソールがなくなり少しスッキリしすぎている印象を受けます。真ん中がまっ平になっています。
ここは好みのわかれる所ですが、横に小物や地図が置けなくなるのは少し不便かもしれませんね。
オプション設定されているセンターボックスを付けたい所です。
カーゴ系に採用されるプロシフトでは今回から、ダイヤル式セレクターと、ハンドル横に装備されるシーケンシャルタイプのシフトレバーにより操作する様になりました。
ダイヤルを回すだけで、N、D、Rのレンジ切替、D、Rの「SLOW」モードへの切替が行えます。
オート/マニュアルのモード切替や、ギアのUP/DOWN 操作が手元で行えます。
キックダウン制御により、素早く円滑なシフトダウンが可能となり、安全性の向上が図られています。
ハンドルの小径化やステアリングスイッチの追加、インパネスイッチなどのレイアウトにも工夫がされており、ただ理路整然に並べられるだけではなく、しっかりデザインされている印象を受けます。
メーターパネルは表示類を見やすく大型化、7インチの縦長タイプのマルチインフォメーションパネルが中央に装備されています。
今後増加する可能性が高い女性ドライバーにも配慮されたデザインとなっていて、
モダンな配色となり非常にお洒落で好感が持てます。
新型では3種類のシートが設定され、人間工学に基づきシート構造を見直し、
長距離運転でも疲れにくい商用車トップレベルの座り心地を目指して開発されています。
高機能シートは減衰力調整可能で、いかにも疲れにくそうで見た目もカッコいいですね。
シートベルトがシートバックについているのが確認できます。
ハイルーフは1,900㎜から2,000㎜に高さが拡大されたのに伴い、
大容量のオーバーヘッドコンソールが備えられ、
使い勝手がさらに向上しています。
LEDの室内灯は5カ所に配置され、均一に照らすことができ調光も可能になります。
まるでリビングルームのようですね。
ダンプミキサー仕様のミッション車にはこのシフトトレーの位置にシフトレバーが付きます。
安全性能は?
モデルチェンジでは更なる安全運転支援システムが採用されます。
・PCS(歩行者感知機能付)
・スキャニングクルーズⅡ
・ドライバーモニター
・車両ふらつき警報
・車線逸脱警報
・可変配光型LEDヘッドランプはオプション設定となってしまうのが残念です。
ロービームにはLEDヘッドランプとデイライト装備、リアテールもLED3連コンビネーションとなり、規格タイプの「はんぺんテール」ではなくなる模様です。
可変配光型LEDヘッドランプはオプション設定となってしまうのが残念です。
キャブバリエーションは?
この中には入っていませんが、巷で秘かに話題となっているキャブ上に寝台がある「スーパーハイルーフ」も設定されているようです。
まとめ
これから増加が予想される女性ドライバーやシニアドライバーなどにも配慮され、乗用車並みの操作性や乗降性はもちろん、事故を起こさせない最先端の安全運転支援システムが装備されている所も見逃せません。
弟分のレンジャーもモデルチェンジされていますよ!