2016年8月24日に発売になった、C27型セレナを取り上げてみたいと思います。発売前からネットやテレビなどで取り上げられるほど話題になっていただけに、どこまで進化したのか気になるところです。
目次
エクステリアは?
今回も2バリエーションがあり、向かって左側が標準仕様、右側がハイウェースターになっています。Vモーショングリルが上手くデザインされていて、違和感がなくスッキリとしたカッコ良さがありますよね。ボディーサイズは先代とほぼ同じで、
- 標準仕様=全長4690x全幅1695x全高1865mm
- ハイウェースター=全長4770x全幅1740x全高1865mm
(先代モデルC26セレナ)
先代とは明らかに顔つきが違いますが、一目でセレナとわかるボディーラインは、安心感がありますよね。新型に乗り換えを考えている旧型ユーザーや、新たに購入を検討している人には好材料になると思いますね。正常進化といったところでしょうか。
インテリアデザインは?
質感はかなり良い印象ですね。ハンドルやセンターパネルなどにシルバーの加飾もされ、さりげないアクセントになっています。メータ内には7インチマルチインフォメーションディスプレイが備わり、様々な情報を映し出します。
サイドウインドウを下まで大きく下げることで視認性を確保、一番前の柱(ピラー)を細くして三角窓を大きくすることで、右左折時に側方の視認性も大幅に向上させています。
全体的にウィンドウを大きくすることで開放感があり、室内を広く感じさせてくれる工夫をしています。
室内幅1545mm、室内長3240mm室内高1400mm、全車8人乗りとなっています。室内長はクラストップを誇ります。

これがセレナのシートアレンジの特徴です。8人乗りでもウォークスルーできるんです。







1、2列目シートにはゼログラビティ(無重力)シートが採用されています。NASAの理論に基づいて開発され、無重力時に脱力で浮遊してる中立姿勢が一番疲労が少ないことに着目、その中立姿勢に近くなる様なシート形状を採用して、長距離走行でも腰などへの疲労感が少なくなる工夫をしています。
これはいいッ!!な標準装備

手を汚さないキャップレス給油口


燃料給油時、フタを開けたら給油口にノズルをそのまま差し込むだけ
- スーパーUVカットグリーンガラス(フロント)
- UVカット断熱グリーンガラス(フロントクォーター)
- プライバシーガラス(UVカット断熱機能付)スライドドア、リヤクォーター、バックドア
- LEDハイマウントストップランプ
- ウィンカー付電動格納式リモコンカラードドアミラー
- オートライトシステム(フロントワイパー連動、薄暮れ感知「おもいやりライト」機能付)
- フロント車速感知無段間けつ式ワイパー(ミスト機能付)
- リヤ間けつ式ワイパー(リバース連動付)
- 熱線リヤウインドウ(タイマー付)
- 防眩式ルームミラー
- 二列目ロール式サンシェイド
- ヒルスタートアシスト
- LEDコンビリアランプ
- 二列目ロール式サンシェイド
などが標準装着になっています。
エンジンは2.0ℓガソリンと S-ハイブリット
2機種共に先代からのキャリーオーバーで、MR2.0DDエンジンをC27用に改良して搭載、このエンジンに電気モーターを付けたS-ハイブリットの2種類になります。このハイブリットシステムは電気モーターの介入度が低く、発進時にエンジンを軽くアシストする程度なので、トヨタプリウスの様にモーターだけで走行することはできません。
スマートシンプルハイブリッドは、新カテゴリーのハイブリッドシステムです。減速時の運動エネルギーを利用してバッテリーに蓄えた電力をECO モーターによる加速時のエンジンの補助駆動力やアイドリングストップ、エアコン、電装品などに再利用。エネルギーの使い方はセレナにおまかせ。いつものように走るだけでエコドライブができます。
(ニッサンセレナWebカタログより引用)
エンジン
最大出力150PS/6000rpm
最大トルク20.4kgf・m/4400rpm
モーター
最大出力2.6ps
最大トルク4.9kgf・m
燃費
ガソリン車15.0km/ℓ(セレナS)
ハイブリット車17.2km/ℓ(セレナX)
共にエコカー減税対象車になっていますが、ハイブリッド車は減税額が大きくなっています。
ミッションは全車、変速ショックのないエクストロニックCVT、4WDもあります。
グレード別装備&メーカオプションは?
数多くありますが、優れものをピックアップしてみました。
ハンズフリーオートスライドドア
インテリジェントキーをバッグやポケットに入れたまま、スライドドアの下に足先を入れて引くだけで、ドアが自動でオープン、クローズする便利機能。慌てて車を蹴っ飛ばさないように注意!
インテリジェントパーキングアシスト
アラウンドビューモニター(MOD〔移動物 検知〕機能付)
その他には・・・、
- 自動ブレーキ
- 踏み間違い衝突防止アシスト
- LDW(車線逸脱警報)LDP(車線進入禁止標識検知逸脱防止支援システム)
- 進入禁止標識検知
- VDC
- 注意力の低下をお知らせ。ふらつき警報
など他にもたくさんの装備がグレード別やメーカーオプションで装着できるようになります。
セットオプションになっている機能もあるので、好みや予算におおじて選択するのがよいですね.
C27セレナ最大のウリは?
C27セレナのオプションで最大の目玉は何と言っても、プロパイロット。メディアでも大注目のその機能、ミニバン世界初と謳っていますが、どんなものなのでしょうか?
すべて自動と思っていると…
高速道路(が前提)の単一車線上で前を走っている車に追従し、渋滞時には前走車に合わせて発進停止ができ、しかも白線からはみ出ないようにハンドル操作もしてくれると言う優れもの。
但し、それができるのは、時速10km以下、先行車がいる場合のみで、時速10km以上になると、ハンドルに手を添えていないと10秒で警告、15秒経つと全てキャンセルされます。(ハンドルを軽く操作すると復帰します。)
高速道路での長距離走行や渋滞時のノロノロ走行によるライバーのストレス軽減が主目的で、ハンドル操作などが完全に不要になる自動運転ではなく、あくまでも運転をアシストする装置と考えたほうが良いと思います。
プロパイロットはセットでメーカーオプションになり、
- SRSカーテンエアバッグシステム&サイドエアバッグシステム(前席)
- 踏み間違い衝突防止アシスト
- インテリジェントパーキングアシスト
- 進入禁止標識検知
- アラウンドビューモニター(MOD〔移動物 検知〕機能付)
- ふらつき警報*1
- フロント&バックソナー
- スマート・ルームミラー
- 電動パーキングブレーキ
- オートブレーキホールド
- LDP(車線逸脱防止支援システム)
- ヒーター付ドアミラー
- ステアリングスイッチ
が付帯装備になります。因みにセット価格(セーフティパックB)¥243.000-(税込み)ナリ。
ボディーカラーは?
上段左側から
- マルーンレッド(RPM) /ダイヤモンドブラック(P) 2トーン<#XAN>
75,600円(消費税込) - ブリリアントホワイトパール(3P) /ダイヤモンドブラック(P) 2トーン<#XAM>75,600円(消費税込)
- ダイヤモンドブラック(P) /ブリリアントシルバー(M) 2トーン<#XAL>
86,400円(消費税込) - カシミヤグレージュ(TPM) /インペリアルアンバー(P) 2トーン<#XAK>
75,600円(消費税込)
2段目左側から
- アズライトブルー(P)<#RBR>
– - マルーンレッド(RPM)<#NBB>
43,200円(消費税込) - カシミヤグレージュ(TPM)<#HAG>
43,200円(消費税込) - インペリアルアンバー(P)<#CAS>
54,000円(消費税込)
3段目左側から
- ダイヤモンドブラック(P)<#G41>
54,000円(消費税込) - ブリリアントシルバー(M)<#K23>
– - ブリリアントホワイトパール(3P)<#QAB>
43,200円(消費税込) - シャイニングブルー(PM)<#RAW>
–
アズライトブルー、ブリリアントシルバー、シャイニングブルー以外は特別塗装色になっています。オプションカラー多すぎますよね~!
グレード、価格は?
2WD MR20DD エクストロニックCVT S 2,435,400円
(消費税込) 減税 15.0 km/L
2WD MR20DD-SM24 エクストロニックCVT X 2,489,400円
(消費税込) 減税 17.2 km/L
2WD MR20DD-SM24 エクストロニックCVT G 2,847,960円
(消費税込) 減税 16.6 km/L
2WD MR20DD-SM24 エクストロニックCVT ハイウェイスター 2,678,400円
(消費税込) 減税 17.2 km/L
2WD MR20DD-SM24 エクストロニックCVT * ハイウェイスター プロパイロットエディション 2,916,000円
(消費税込) 減税 16.6 km/L
2WD MR20DD-SM24 エクストロニックCVT ハイウェイスターG 3,011,040円
(消費税込) 減税 16.6 km/L
2WD MR20DD-SM24 エクストロニックCVT ハイウェイスターG プロパイロットエディション 3,187,080円
(消費税込) 減税 16.6 km/L
ハイウェイスター プロパイロットエディション 2,916,000円は期間限定で2017年3月末までのお買い得グレードです。
オーテックジャパンから専用エアロ&ホイール装着のライダーシリーズも!
2WD MR20DD-SM24 エクストロニックCVT ライダー 2,949,480円
(消費税込)
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2WD MR20DD-SM24 エクストロニックCVT ライダー プロパイロットエディション 3,095,280円
(消費税込)
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2WD MR20DD-SM24 エクストロニックCVT ライダー 〈オーテック30周年特別仕様車〉 3,480,840円
(消費税込)
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2WD MR20DD-SM24 エクストロニックCVT ライダー 〈オーテック30周年特別仕様車〉 プロパイロットエディション 3,616,920円
(消費税込)
気になるセレナのライバルは?
トヨタ三兄弟、ボクシー、ノア、エスクワイア、
2.0ℓガソリンエンジンと1.8ℓエンジン+ハイブリットの2本立て、ハイブリットは燃費23.8㎞/ℓ。自動ブレーキなどが付くトヨタセーフティセンス-C搭載。スキのないローラー戦略でセレナを迎え撃つ。装備は充実しているが、その分、価格設定も高い。でも今一番売れているミニバントリオ
ホンダステップワゴン
1.5ℓ、150PS、ダウンサイジングターボエンジン採用で、排気量を下げ、ターボで効率良くパワーを引き出すことで動力、燃費性能の向上を狙う。フロアを低床化して乗降性を向上させ、2パターンの開閉ができるわくわくゲートが搭載されるなど、使い勝手に工夫が見られるが、販売面では苦戦している。マイナーチェンジに合わせて、新たにハイブリッド車が投入され起死回生を目指す。排気量が1.5ℓなので、競合他社ミニバンより自動車税が安くなる。
わたし的まとめ
C27セレナの登場で、激戦再燃のミニバン市場、他メーカーも販売テコ入れに力を入れてくる事でしょう。投入時期不明ではありますが、ホンダステップワゴンにハイブリッドが搭載されるのと、モーターのみで走行出来る、レンジエクステンダー方式のEVが新たに投入されるのとのことで、暫くは5ナンバーミニバン市場から目が離せない状況になると思いますよ!!