2016年8月に半自動運転「プロパイロット」を引っ提げて登場した日産C27セレナ。
発売当初は大人気となっていましたが、2017年に入ってからは、早くも失速傾向で
1月の2位が最高となり、以降販売台数の低下が徐々に目立ってくる様になってきました。
しかしセレナには日産自慢の新兵器、レンジエクステンダーEV
「e-POWER」の登場が控えており、このセレナe-POWERの登場を待ち望んでいる
ユーザーもかなり多いのではないかと予想されています。
目次
C27セレナに搭載されるe-POWERとはナニ?
日産が満を持して送り込んだ新感覚EVとして、2016年に「E12型ノート」に搭載されたレン
ジエクステンダー方式のEVで、エンジンで発電を行い、その発電により得られた
電力でモーターを駆動して走行するシステムとなっています。
エンジンとモーター両方を駆動に利用するトヨタ「THSⅡ」やホンダ「i-DCD」などの
ハイブリット方式とは違い、
あくまでも駆動はモーターのみ、エンジンは発電のみと完全に役割分担されているのが特徴と
なっています。
ノートe-POWERでは発電専用に改良された既存の1.2Lエンジンと発電用モーター、
日産リーフにも搭載されている駆動用モーターとインバーター、
リチウムイオンバッテリーがコンポーネントされており、
カタログ燃費は37.2km/Lの低燃費を可能としています。
このシステムをC27セレナにも搭載すると言われており、
早ければ2017年夏ごろには発売されると予想されていました。
あれ?ホントに出るの?・・・いつ頃?
しかし、開発されていることは確かだといわれているものの、情報が一向にリークされていな
い事から、発売の延期が噂されるようになっており、登場は2017年末~2018年初頭になるの
ではないかと言われるようになってきました。
なぜ遅れているのか・・・
発売がずれ込んでいる理由については諸説ありますが、一番可能性が高いとされているのは、
e-POWERとのマッチングではないかと言われています。
比較的車重のあるセレナでは、ノートに搭載されているe-POWERの1.2Lエンジン+リーフ搭
載のEM57モーターでは若干動力不足で、特にフル乗車で高速走行を行うシチュエーションで
は、モーターにかかる負荷が大きく、電力をまかなう為にエンジンも常に始動していなければ
ないことから、燃費もガソリン車と変わらないレベルまで落ち込んでしまうのではないかと
予想されています。
これではe-POWER搭載は無意味となってしまいますよね。
その他には、高負荷によってモーターからの騒音も大きくなってしまう事や、耐久性にも問題
が出てくるなど、システム全体の見直しや改良を行わなければならず、
これが販売の延期を余儀なくされている原因ではないかと噂されています。
どの様な改良が施されるのだろうか?…
その解決策として改良、開発が進められているのは、駆動用EM57モーター、
発電用モーターの更なる高出力化、リチウムイオンバッテリーの
大型化などによる出力と充電効率の向上が改良の中心となっており、
すでに実走試験を繰り返し、多くのデーター収集も行っていると言われています。
遮音材や、遮音ガラス、吸音材等の積極的な採用により、エンジン始動音、
モーター駆動音、ロードノイズなどの遮音対策も実施されており、
静粛性にも配慮されていされています。
また2.0Lエンジンの搭載も噂されていましたが、総合的な性能向上を図ることにより
敢えて排気量アップは行わず、E12型ノートe-POWERと同じ1.2L 3気筒(HR12DE)
エンジンが搭載される見込みとなっており、これによって発電用エンジン燃費は27㎞/Ⅼ前後に
なるのではないかと予想されています。
2017年7月にマイナーチェンジされるライバルのトヨタハイブリットミニバン3兄弟
より、燃費性能だけではなく自動車税など経済性の面においても
有利になってくると言えます。
今後予想されるスケジュール、価格は?・・・
未確定ながら予想されている発売までのスケジュールは、早ければ2017年10月に開催予定の
「東京モータショー2017」に市販モデルのプロトタイプが公開され、その後年末にかけて
先行予約販売が開始、2018年初めには正式な発売となるのではないかと予想されています。
まとめ
新規追加となるために、エクステリア、インテリアデザインの変更は基本的には行われないと思われますが、
グリルにはe-POWERシリーズのブルーラインがあしらわれたものが採用され、
標準仕様、S-ハイブリットとの差別化が図られます。
販売価格はセレナS-ハイブリット搭載車よりも40万円ほどアップすると思われ、
300万円前後からスタートすると予想されています。
ステップワゴンは高性能ハイブリット搭載か?
しかしセレナe-POWERよりも先の2017年10月頃にマイナーチェンジされ
発売予定となっている、「ホンダステップワゴン」は脅威となりえる存在で、
安全支援システム「ホンダセンシング」をはじめとした高い安全性能と、
ミラクルオープンドアなどの使い勝手の良さも魅力となっています。
更に特筆すべきは先進的で非常に優れたハイブリットシステム、
「i-MMD」が搭載されるのがほぼ確実とされており、
ステップワゴンハイブリットの車両販売価格如何によっては
大ヒットとなる可能性も秘めています。
このステップワゴンハイブリットを迎撃するセレナが
どこまで追い上げることができるのか大注目され、
2018年最初の一大トピックとなることは確実と言えるでしょう。
また新しい情報が入りましたら追記します。