日産の2シータースポーツカー「フェアレディZ34型」がマイナーチェンジ
されて2017年7月6日から発売されました。
GT-Rと並ぶ日産のフラッグシップFR2シータースポーツカーとしていまだにコアなファンも多くいます。
マイナーチェンジでどこが変わった?
今回のマイナーチェンジでは
・ボディーカラーカーマインレッド追加
見る角度によって色彩が変化し鮮やかな発色が特徴
・ヘッドランプ、リアコンビネーションランプの
輪郭をブラックハウジング化することにより精悍な印象に変化
・バックドアアウトサイドオープナースイッチ
車内からリアゲートを開けることができ利便性の向上
・アウトサイドドアハンドルやリヤバンパー下部をブラックに変更
しメリハリある精悍な印象に変化
・Version STとSには、ブラック塗装、切削光輝加工を施した、
新デザインの19インチアルミ鍛造ホイールを採用
・合わせガラスの中間膜に遮音層を挟んだフロントガラスを採用することで、
遮音性と静粛性を向上
などが変更されている所ですが、特に大きなエクステリアデザインの
変更という事にはなっていません。
走行性能もブラッシュアップ
走行性能においても見直しが行われています。
エンジンスペックなどの変更はありませんが、アクセルペダルと、
スロットルバルブの開度特性を見直し、アクセルペダル中間開度のレスポンスを向上、
トルクアップと高回転時のトルク低下量を削減しています。
マニュアルトランスミッション仕様車のクラッチも新型に変更され、クラッチペダル踏力が軽くなり、半クラッチのコントロール性の向上も図っています。
コンプリートモデルのNISMOバージョンは新型タイヤで転がり抵抗を20%低減。
NISMOモデルならではのハイパフォーマンス性能を損なうことなく、
低燃費とロードノイズの1db低減(50km/h時)を実現しています。
価格グレードは?
駆動 | エンジン | グレード | ミッション | 価格 | |
2WD | VQ37VHR | フェアレディZ Version ST | 6MT | 5,104,080 | |
フェアレディZ Version S | 4,760,640 | ||||
フェアレディZ | 3,907,440 | ||||
フェアレディZ NISMO | 6,293,160 | ||||
フェアレディZ Version ST | 7M-ATx | 5,212,080 | |||
フェアレディZ Version T | 4,715,280 | ||||
フェアレディZ | 3,985,200 | ||||
フェアレディZ NISMO | 6,401,160 |
次期型Z35型の登場も近い?
次期フェアレディZ35型が2017年10月27日から開催される東京モータショー2017に量産モデルのプロトタイプを正式発表するという情報があります。
Z34型が登場してから実に約10年目となるフルモデルチェンジとなります。
次期型ではV37スカイラインと共通プラットフォームになり、
ダイムラー製直列4気筒2.0Lターボエンジンもラインナップに加わると予想されています。
このエンジンはV37型のエントリーグレードに設定されているエンジンで、
旧型に搭載されていたV6 3.5Lエンジンのダウンサイジング化により採用されています。
この他、自社新開発のV型6気筒3.0LツインターボエンジンVR30DETT、フーガ、V37スカイラインと同じV型6気筒 3.5LDOHC VQ35HR+ハイブリットエンジンもラインナップが予想されています。
・ダイムラー製直列4気筒2.0Lターボエンジン
最高出力:211ps/5500rpm
最大トルク35.7kgm/1250-3500rpm
・V型6気筒3.0Lツインターボ VR30DETT
最大出力:406ps/6400rpm
最大トルク:48.4kgm/1600-5200rpm
・V型6気筒 3.5LDOHC VQ35HR+ハイブリット
最高出力:306ps/6800rpm
最大トルク:35.7kgm/5000rpm
最高出力:68ps
最大トルク:29.6kgm
これにより、次期型ではエンジンバリエーション、グレード展開も豊富になり、
比較的リーズナブルな価格設定のエントリーグレードの存在も期待されています。
気になる情報としては、世界的なオープンモデル人気の影響を受け、
次期Z35型ではオープンモデルか部分的なルーフの脱着を可能とする
Tバールーフのどちらかが復活するではないかとの噂もあります。
スポーツカー人気復活に一石を投じるモデルになると思われ注目されています。
まとめ
今回のマイナーチェンジがZ34型では最後になると思われ、
事実上のファイナルモデルということになるでしょう。
大排気量3.7LNA VQ37VHR 336PSエンジンがもたらす
圧倒的パワーで豪快にマシンコントロールを楽しめます。
シンクロレブコントロール付き6速マニュアルトランスミッションの設定車もあるなど、
今となっては非常に貴重な存在のピュアスポーツカーと言えます。
先端技術満載の次期フェアレディZ35型の登場も非常に気になるところではありますが、
硬派なピュアスポーツZ34型が好みの方はこれを機会に購入検討してみてはいかがでしょうか。